実はこんなにある音の出る信号機の種類
最も普及している「ピヨピヨカッコー」と鳴る音響式信号機にも操作方法や付加機能などが実は色々あります。説明がついているものもありますが、マークや文字が見えない当事者である視覚障害者には伝わらないという問題があります。
1.常時動作している24時間タイプ
2.夜間・早朝に音響が止められている時間制限タイプ
3.夜間・早朝などは音量を下げる気配りタイプ
※上記1~3は制御装置の設定で動作する時間や音量を変更しているものです。
4.押しボタンなどで操作すると音響がでる要求タイプ
4-1 24時間いつでも音響を要求できるタイプ
4-2 夜間・早朝は動作しない時間制限タイプ
・要求は押しボタンやタッチパネルなどがある、ボックスの色は白
・押しボタンの位置を知らせる音(ププッ、ププッ、ププッ)が出ている。
5.上記の要求ができるタイプには、押しボタンに加えてシグナルエイドなどリモコンで操作できるタイプもあります。
この他に、通りゃんせや故郷の空などが流れるメロディー式音響式信号機もまだあります。
また、「信号が青になりました」と音声案内のみが流れる信号機もあります。
◆タッチパネル式要求ボックスの例
ボックスの位置を知らせる音が常時出ており、タッチすると受け付けたことを知らせる音と「次の青信号までしばらくお待ち下さい」または「信号は赤です、次の青信号までしばらくお待ち下さい」と音声で知らせてくれます。
信号が変わる時には「信号が青になりました」「信号が赤になります」と音声でも知らせてくれます。
これは主に東京都内で確認したものです。信号機の開発は各都道府県警察から信号機メーカーに出されるので、地域によって様々な方式が存在しています。また、約20年間使われるので、古いタイプも混在しています。
これは便利、これは困るなど信号機情報がありましたら、お連絡フォームから情報提供お願いします。
音について
今では「ピヨピヨカッコー」が主流ですが、過去には「通りゃんせ」などのメロディーも多く採用されていました。
この「ピヨピヨカッコー」は異種鳴き交わし方式と言って横断する方向によって「ピヨ」と「カッコー」を使い分けることで渡る方向が判断できるようになっています。
さらに、渡りはじめと対岸の方向が分かるように、同じピヨでも 「ピヨ」と「ピヨピヨ」 に音を変えて進行方向が判断できるように工夫されています。
ちなみに、カッコーは 「カッコー」と「カカッコー」 です。今度音響式信号機があったらちょっと耳を澄ませて聞いてみて下さい。
このように大変よく考えられている音響式信号機ですが、実際にこの音を頼りに交差点を渡ろうと思うとなかなか判断できない、迷うことも少なくありません。
通り慣れた交差点では、渡る方向の音を覚えることで判断できても、初めての交差点では判断に迷ってしまうことがあります。それは、音は周囲の建物によって反響したり、風でなびいてしまうので、鳴っている方向を聞き取ることが難しいからです。
また、スピーカーの取り付け位置がとても高い(3.3メートル)ことも方向判断が難しい原因と言われています。
その他の音の出る信号機
ピヨピヨカッコーの他にも予算を絞った簡易型の音が出る信号機があります。
・押しボタンボックスから「信号が青になりました。」とのみ発声するもの。
・押しボタンはなく歩行者用信号機から「信号が青になりました」と発声するもの。
・大阪には、音響を発声するスピーカーが1メートルくらいの低い位置にある音響ポールタイプが4000基あるといいます。
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